こんにちは。現役エンジニアのゲン(@gen1104_)です!
私は昨年SIerからWeb系企業に転職しました。
半年程経ったので、SIerからWeb系企業に転職して感じた違いについて、ご紹介します。
目次
SIerからWeb系へ転職して感じた違い
3大無駄作業が無くなった(ドキュメント、エビデンス、会議)
SIerではレガシーシステムを長年保守しながら使い続けるため、設計書から運用保守資料まで数多くのドキュメントを作成しています。
Web系企業では開発サイクルが早く、時間を掛けてドキュメントを作ったとしても、その内容が直ぐに古くなってしまい掛けた時間が無駄になる可能性が高いため、基本的には必要最低限のドキュメントしか用意しません。
SIerでは顧客へ提出するエビデンスとして、画面のスクショをひらすらペタペタExcelに貼っていく無駄作業がいまだに存在しています。デベロッパーツールなどでいくらでも変更出来るので、正直エビデンスの意味を為してないのですが、2019年現在ほとんどのSIerでこの無駄作業は残っています。
Web系企業は自社サービスで収益を得るビジネスモデルですので、SIerのように時間を切り売りしているようなビジネスモデルとは根本的に異なります。誰に見せるでも無いこのシンプルに無駄だと分かっている作業を行うことはまず無いです。
SIerでは類似した定例会議が報告相手が異なるといった理由だけで数多く開催され、顧客との会議も随時開催されるため、一日の大半が会議で終わることも珍しくありませんでした。
Web系企業でも必要に応じて会議は開催されますが、進捗確認だけの定例会議はほとんど存在しません。プロジェクト管理ツールやグループウェアで日々の進捗が見える化されており、ちょっとしたことはチャットや直接会話で確認しているため、無駄時間が非常に短縮され、開発時間を多く確保することが出来ています。
ファイルのバージョン管理で苦労しなくなった
バージョン管理ソフトを利用してないとかオワコンってネットでは言われていますが、未だにSIerでは「利用していない若しくはソースのみで利用している」といった企業が数多く存在します。
なぜかって?シンプルに使いこなせないからです。Web系企業と違って、SIerにはIT会社なのに一般人よりITリテラシー低い人間なんてゴロゴロいますからね。
では、そういったSIerが仕様書やプロジェクト管理資料をどうやってバージョン管理しているかというと、ファイル名やフォルダ名の末尾に日付を付けて「ファイル名_YYYYMMDD」として管理しています。
この旧来の管理方法では、あるファイルの最終更新者程度しか判別出来ないため、ファイル内容にデグレが起きて、先祖返りした場合に以下のような会話がよく聞かれました。
不毛な会話に巻き込まれるが無くなり、本当に良かったです。

あれ?誰かこれ修正した??ファイル名日付は最新だけど、なんか修正した内容消えてるし、昔の状態に戻ってるんだけど。。。

SE2が最後に更新してますねー。

知らないですよ。自分で消したんじゃないですかw
技術選定の自由度が高くなった
メーカー系やユーザー系のSIerでは親会社や関連会社の決まった製品群からインフラや開発言語、ツールを選定しなければならないといった制約が見られますが、Web系ではその時々でサービスの特性にあった技術(オープンソースを含む)を選定することが出来ます。
積極的に時流に沿った技術を採用する傾向がありますので、市場価値を高めやすい環境にあります。
マシンがハイスペックになった
SIerでは各開発ツールがギリギリ動く程度のスペックでビルドするだけで時間が掛かる底辺の開発端末もありましたが、Web系企業では開発者が気持ち良く作業出来るようなスペックのマシンが一人一人に提供されています。
SIerとWeb系企業どっちが自分にとって幸せか?
個人差はありますが、SIerと比較するとWeb系の方が制約も少なく、自社サービスを開発するやりがいを直に感じられて、楽しく仕事が出来ています。
転職理由は人それぞれかと思いますが、「本当はWeb系企業で働きたいけど、給料が下がるのが嫌」ということであれば、それは転職活動における戦略次第と言えます。
私はSIerからWeb系企業に転職した際に給料は下がること無く、むしろ増やしています。(微増w)
当時の戦略などを以下の転職体験記にまとめていますので、もしご興味がありましたらこちらの記事もご一読ください。

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